「海賊と呼ばれた男」で20代から60代まで演じ切った岡田准一に注目

   

海賊と呼ばれた男

あの出光の創業者を岡田准一が演じ切る!

実在する出光興産株式会社の創業者をモデルにして作られたこの映画。主役の岡田准一さんが20代から60代までを見事に演じ切る素晴らしい演技力を見せてくれた映画でした。現代にはない働き方にも注目したい!。その理由を詳しくお伝えします。




あらすじ

1945年、戦後の日本。戦争に負けてすべて焼野原になってしまった日本を見て、国岡商店の社員たちは「さすがの店主も売り物(石油)がなければ畳むと言うだろう」と思い、絶望的な面持ちだった。

店主である国岡鐵造がやってきて発した言葉は意外なものだった。「事業は続けるし解雇もしない」社員たちは喜び、また一から頑張ろうと励ましあうのだった。

店主・国岡はどうして売り物がないのに事業を続けると言い張ることが出来たのか。そこにはそれまでの、国岡が国岡商店をここまで大きくできた“奇想天外な発想と行動力、そして部下への愛情”があったのだ。

そうして一念発起する国岡商店であったが、やはり売り物の石油を手に入れられず苦労していた。そこで国岡はとある国の石油に目をつけるのだが・・・。

ガソリンスタンドで有名な出光の創業者・出光佐三の物語。

キャスト

監督:山崎貴

国岡鐵造:岡田准一
ユキ:綾瀬はるか

東雲忠司:吉岡秀隆
長谷部嬉雄:染谷将太
甲賀治作:小林薫
柏井耕一:野間口徹
藤本壮平:ピエール瀧
武知甲太郎:鈴木亮平
鳥川卓巳:國村準

まるで日本版ジャックスパロウ?!それは平成にはない働く男の姿

海賊と呼ばれた男2

小説の実写映画ということだけでなく、実在する人物をモデルとしてつくられたこの映画。主役の岡田准一さんによって出光の創業者の様子や経営方針がよく分かる映画でした。その理由をお伝えします。

現代だったらブラック?!今はない家族経営の良いところとは?

この映画は現在の出光興産株式会社が作られて大きくなるまでの様子が描かれています。会社が大きくなるまでの苦労は凄まじいのですが、これが現代だと「ブラックかも?」と思える経営方針なのです。

国岡商店は国岡とその妻・ユキをはじめとする5人の男たちでスタートさせます。みんな同じ家で寝食を共にしてまるで本当の家族のよう。それは国岡が「大家族主義」という考えの元、社員たちに愛を注いでいるからでした。リストラも絶対にしません。

現代ではどちらかというと仕事とプライベートを分けたがる傾向にあります。昔は多かった飲み会も若手社員が来たがらないことが問題視されたりと、年齢が若くなるほどその傾向は強くあります。そのため、この国岡商店のような「従業員はみな家族」「苦楽をともにして大きくなる」という考え方は嫌がられると思います。

とは思いつつも、私は少しうらやましくなってしまいました。どれだけ国岡商店がピンチになってもついてきてくれる社員たち、普通の人とはすこしちがう国岡の発想力と行動力で乗り越えた後の達成感。その姿はタイトルのように本当に海賊のよう!みんなの一致団結ぶりに「こういうのも良いかもしれないなあ」と改めて思わされました。就活中の学生さんなんかが見ても参考になるかもしれないですね!

20代から60代まで?!特殊メイクを使って演じ切った岡田准一

主役の岡田准一さんはこの役の20代から60代までを1人で演じ切っています。それがとてもリアルで本当に年を取っているかのように見えるんです!

長い人生を描いた映画の主人公が年をとっていく様子ってなかなかうまく表現するのが難しそうと思いませんか?あまりに若い役者さんだと年齢を重ねたシーンではどうしても若々しさがぬぐえなかったり、年配の役者さんだと演技に厚みは出るけれど20代のシーンではやっぱり20代に見えなかったり。しかし、岡田さんはどの年代も本当に年を重ねたかのように表現されているんです!

特に20代と60代のシーンは全く別人のようです。20代のときは体も少し細くてどこか頼りない感じなのに、50代60代の頃は筋肉がついて恰幅のいい、でも人生を歩んできた重みも感じられる体格・立ち振る舞いになっているんです。このちがいに岡田さんの役者魂を感じました。

実在する出光の創業者・出光佐三はどんな人物だったのか?

最初にも述べたように、この映画は出光興産株式会社の創業者・出光佐三の人生をもとに描かれています。ガソリンスタンドなどで“出光”という名前は知っていても、その人物像は知らない人がほとんどではないでしょうか?

出光さんは「人間尊重」「大家族主義」「士魂商才」という考えをもとに経営をされていました。それは映画での“社員を家族のように扱う”や“戦後の不況でもリストラをしない”という部分にあらわれています。何と出光は平成の今でもリストラはしないそうです!

HONDAやMATSUDAのように、日本を代表する経営者の一人でもあり、彼の経営理念をもとにしたビジネス本も多く出版されています。現代では少ない経営方針も、仕事や進路で悩んだときはヒントになるかもしれませんね。

最後に

実在する人物をもとにして描かれたこの映画。全年代を演じ切った岡田准一さんの変貌ぶりや演技力にただただ驚かされる映画でした。特に60代を演じているシーンはまったくの別人!その他にも、平成の今にはない家族経営や働き方が垣間見えて勉強になる映画でした。就活中の学生さんや仕事に悩む社会人さんにおすすめです!気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

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