理想と現実で揺れ動く!「LA LA LAND」が描いた王道テーマの結末

   

LA LA LAND(ラ・ラ・ランド)

ただのミュージカル映画じゃない!「LA LA LAND」の魅力
世界中で大ヒットした「LA LA LAND」。ミュージカル映画として劇中の音楽も素晴らしかったのですが、ヒットした理由は理想と現実に悩む若者の描写にありました。いったいどのようにして描いたのでしょうか?。その見どころやオススメ理由をお伝えします。




あらすじ


女優を目指しているミア。オーディションを受ける日々だがなかなか受からず苦戦していた。ある日たまたま入ったレストランで素敵なピアニストを見つけるが、彼はいらだっていて声をかけても無視されてしまう。

それから数か月後、あるパーティでミアはレストランで見かけたピアニスト・セバスチャンを再び発見する。ミアが曲をリクエストしたことで存在を認識したセバスチャンはミアに話しかける。どことなく距離がある2人だったがパーティの帰りに急接近。夢を追っているという共通点から親しくなり、恋人になる。

お互いの夢を追いかけながらも2人で幸せに暮らしていたが、セバスチャンがメジャーなバンドに加入したことから2人の関係は急変する。ちょうどその頃、ミアも女優としてチャンスが舞い込んできて・・・。

キャスト

監督:デイミアン・チャゼル

ミア:エマ・ストーン
セバスチャン:ライアン・ゴズリング
キース:ジョン・レジェンド
ビル:J・K・シモンズ

理想と現実どちらを取りますか?「LA LA LAND」がヒットした理由

LA LA LAND(ラ・ラ・ランド)
出典:http://cdn5.thr.com/

受賞数も凄く、大ヒットした映画「LA LA LAND」。まだ鑑賞していない人からすると、どうしてあんなにヒットしているのか気になりますよね。その理由は夢を追う若者の描写にありました。

オープニングから世界観炸裂!サウンドトラックがハマる

この映画は初っぱなからミュージカルシーンでスタートします。渋滞にはまった人たちが車を飛び出して、カラフルな衣装で高速道路の上を踊りだします。

一番初めのシーンでその映画の印象が決まることってありませんか?激しいアクションシーンから始まる映画はワクワクしたまま見続けたり、胸キュンシーンから始まる映画はずっとキュンキュンした状態が持続したり。「こういう映画なんだな」と印象が決まって、その状態を保ったまま見ることが私は多いです。

もちろん「LA LA LAND」も例外ではありません。冒頭では「ただのミュージカル映画じゃない」と言いましたが、根本はミュージカル映画なので歌のシーンはよく出てきます。その中でもオープニングのシーンはずば抜けて明るい曲調と踊る人の黄色や緑と言ったカラフルな服装で、鑑賞前のテンションをあげてくれるんです!この最初にシーンが好きすぎて、私はサウンドトラックをダウンロードしてこのオープニングの「Another day of Sun」ばかり聞いています。

理想と現実で揺れるミアとセバスチャンーその2人の演技力

「LA LA LAND」がただのミュージカル映画じゃない理由。それは主人公であるミアとセバスチャン、2人の夢への葛藤っぷりがよくあらわされているからなんです。

最初の方のシーンにセバスチャンがとあるレストランで専任のピアニストとして演奏している描写があります。そこでオーナーから求められるのは万人受けするクリスマスソング。しかしセバスチャンが演奏したいのは生粋のジャズ。その理想と現実で悩んだ結果、セバスチャンはオーナーの指示を無視してジャズを弾き、自分はすごく気持ちよくなるもクビを言い渡されてしまいます。そのときのセバスチャンのやるせない表情がとてもリアルで、つい慰めてあげたくなってしまいました。

やりたいことへの思いを抱いたことがある人ならわかると思うのですが、夢までの道のりは簡単ではありません。やりたいことがあっても大衆受けするとは限らなかったり。障害もたくさんあり、折り合いをつけるべきか悩みます。そんな若者の理想と現実に対する葛藤が、主役の2人による演技でとてもリアルに表現されていました。

夢と恋愛―よくあるテーマだからこそ響くラスト

この映画は「夢」と「恋愛」を軸に話が進みます。女優と自分の店という「夢」と、それらを追いかけるからこそすれ違う2人の「恋愛」です。

セバスチャンは途中、友人・キースが率いるバンドのキーボードとして加入します。そのバンドが大人気で忙しくなることよってミアとなかなか会えなくなります。そして「自分の夢はいいのか」とミアに責められてしまいます。しかし、セバスチャンがバンドに加入したのはミアとの将来のことを考えてでもあったのです。

正直、夢を追う若者を描いたりそこに恋愛を絡ませる設定はよくあるものです。例えば同じミュージカル映画「RENT」などもそうです。しかし、この映画が他とちがって、ヒットしたのは「2人が一緒にならない」ラストだからなんです。

ラストのシーンは2人が関係を保留してから5年後になります。そのときミアは女優として大成功、さらには別の男性と結婚して子どももいました。それに対してセバスチャンは自分の店をしっかりと叶えており、2人とも夢はしっかりと叶えているんです。ただ、2人は結ばれなかったのです。

通常は夢も叶えて2人が結婚もしていたらハッピーエンドな映画としてそれも受けるのかもしれません。夢を追うか、恋愛を取るか、若者ならば一度は悩むこの問題。どちらがいいとは言えませんが、納得してこの決断を下して別れた2人は「とてもかっこいいな」と私は思いました!

最後に

世界中で大ヒットした「LA LA LAND」。ただのミュージカル映画かと思いきや、理想と現実で悩む若者を描いた素晴らしい映画でした。もちろん音楽にもハマる人続出!
まだ上映している映画館もあるので、気になる方はぜひ一度見てみてくださいね。

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