映画として素晴らしい「渇き。」その理由は?

   

渇き

「告白」の監督が手掛ける「渇き。」
「告白」といった衝撃的な映画を手掛けてきた中島哲也監督の「渇き。」。今回も前作のように、とても衝撃的でハードな内容ではありました。しかし、映画としてとても素晴らしい構成で画面に引き込まれてしまいました。その理由をお伝えします。




あらすじ

娘が失踪した。ある日突然、何もかもを残したまま。

警備会社に勤める藤島は元刑事。しかし刑事の仕事は訳あって早期退職している。さらには妻の浮気がきっかけで離婚しており、娘とも離れて暮らしていた。そんなある日、元妻から「娘・加奈子が失踪した」との知らせを受ける。元刑事ということもあり、独自のネットワークで藤島は捜査をすることにした。加奈子の交友関係や、よく出入りしていた場所をあたっていく藤島。その捜査を進めるうちに、藤島の知らない娘・加奈子の姿があらわになっていく。しかし、これは加奈子から父・藤島に対する復讐でもあった。そんなことも知らずに捜査を進める藤島は、この失踪事件の核心に近づいていくー。

キャスト

監督:中島哲也(「告白」など)

藤島昭和:役所広司
藤島加奈子:小松菜奈

浅井刑事:妻夫木聡
ボク:清水尋也
愛川:オダギリジョー
森下:橋本愛
遠藤:二階堂ふみ
長野:森川葵
東里恵:中谷美紀

「渇き。」はのめり込む映画!その理由は?

渇き02
出典:http://kawaki.gaga.ne.jp/

あの話題の映画「告白」で監督を務めた中島哲也、さらには演技派俳優たちが集結した「渇き。」。その内容のハードさも話題になりました。その「渇き。」の凄いところをお伝えしていきます。

大御所・役所広司×若干18歳・小松菜奈

この映画では役所広司と小松菜奈が親子役を演じています。加奈子が失踪した後の物語のため、2人が同じ画面におさまっているシーンはほとんどありません。しかし「この2人が向かい合って演技したらどうなるんだ?」と思わせてくれるくらい、2人も演技が素晴らしいんです。

役所広司演じる藤島はかなりの荒れくれもので、常に誰かと戦っています。その際の動きの速さや体力が年齢を感じさせないくらい凄い。さらにはそこからなんやかんや言いつつも娘を愛していることが伝わってくる演技なんです。

さらには加奈子を演じる小松菜奈も、この公開当時は若干18歳!それでいて不思議な魅力のある加奈子を雰囲気から演じ切っています。

このふたりはもちろん、ほかの出演俳優もかなり豪華!日本の映画界をけん引する俳優さんたちの、演技のぶつかり合いに注目です。

スピード感が半端ない!飽きない物語と人間関係

「渇き。」は藤島が加奈子の交友関係や足取りをつかんでいくのと同時にその登場人物たちもどんどん増えていきます。これが多くて少しややこしい。

映画によっては登場人物が多くて物語がわからなくなって、頭がぐしゃぐしゃになることってありませんか?他にも物語の進み具合が遅くて鑑賞する気が徐々になえていったり・・・。確かに、「渇き。」もその登場人物の多さに鑑賞中はついていくのが大変です。しかし、その登場人物の多さのおかげで物語にスピード感があふれているんです。

そのスピード感のおかげか見ているうちに自然と頭が整理されて気にならなくなります。鑑賞中にストレスを感じないというのも大切なポイントですよね。

目が離せない!想定外の結末

この映画の凄い所はもうひとつ。上記で述べた俳優陣の演技・物語のスピード感に加えて、最後の結末に驚かされるのです。

最終的に藤島は加奈子が「やらかしたこと」と「失踪理由」に辿りつくことが出来ます。しかしその「失踪理由」は意外なもので、私はこの理由と失踪に関わった人に驚き、最後の20分ほどは目が離せませんでした。

俳優さんの演技に加えて物語のスピード感も大切ですが、やっぱりラストは大どんでん返しといった「意外性」のある結末であってほしいもの。それを「渇き。」はきちんと用意してくれています。気になる方はぜひ最後まで見てください。

最後に

演技・スピード感・結末と、3点すべてすばらしい「渇き。」内容は衝撃的ですが、黒いシーンなどは少ないので苦手な方も大丈夫ですよ。それよりもぜひ物語に注目して見てください!

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