ドラマ「貴族探偵」6話のあらすじと感想!

個人探偵の高德愛華(武井咲)は謎にくるまれた貴族探偵(相葉雅紀)のことを知るために桜川鷹亮(竜雷太)を紹介されます。鷹亮は政財界を牛耳る大物の名家の人間でした。愛華が桜川家をたずねると、ちょうど孫の弥生(北香那)のムコを決める儀式をしていました。ですが最初に毒を盛られた金山(忍成修吾)を皮切りに、3人の殺人事件が起きてしまいます。
Contents
ただの殺人事件ではなかった…?
桜川家の別棟の密室で殺された3人の男性。
・水口→ナイフで背中を刺されて死亡
・尼子→撲殺
・高宮→絞殺
事情聴取される弥生。脚をひきずる友也(白州迅)のことが気になる愛華ですが、幼いころに弥生をかばって負った傷だと知らされます。友也は使用人として弥生をずっと守ってきたのです。
「友也、私を守るためにもう無理をしないで」
「私はこれまで一度も無理をしたことはございませんよ」
真相を解明すれば貴族探偵のことを教えてもらえる!
愛華は鷹亮に呼び出され、捜査の依頼をされます。どうやら地位のある鷹亮はおおごとにしたくなさそうです。愛華は「事件の真相にたどりついたら貴族探偵が何者なのか、桜川さんが知っている情報を教えてください」と条件を出します。
鷹亮は条件を飲むと言いつつ「ただ、彼にも捜査の依頼はしてある」と抜け目がありません。
外には天幕がありました。鼻形警部(生瀬勝久)も合流し、貴族探偵の使用人たちも捜査を始めます。
3人が3人を殺し合った?!深まる密室殺人の謎!
田中(中山美穂)のとても混乱する報告が上がってきました。
水口
・水口を刺したナイフには尼子の指紋がついていた
・水口のおでこには2つのコブができていた
尼子
・尼子の右側頭部が殴られていた
・凶器は別棟玄関脇にかざられているオブジェの一部
・部屋の灰皿の中に壊れたメガネが入っていた
高宮
・背後から襲われ殺される
・左手に握られていたボタンが水口のジャケットの左袖ボタン
・ボタンの取れたジャケットは水口の部屋にあった
・凶器の紐は1階浴室でタオルをまとめるために使っている紐
愛華の推理
弥生と友也のことを愛華は「主従関係を超えた愛」と言いました。愛華の推理は、弥生が3人の男性にそれぞれ口添えし、お互いに殺し合いをさせたということでした。
もともと金山の毒殺未遂事件のせいで3人は疑心暗鬼でした。でも3人は桜川家の莫大な財産が欲しい、と思っていたのです。そして3人は殺し合いをしたということでした。
そして弥生がなにかをしたのではないかと思った友也は別棟に行き、密室を作った、と。
弥生は反論しません。友也が罪をかぶろうとしますが弥生はなにも言いません。ついに愛華の推理が合っていたのでしょうか。
貴族探偵が拍手をします。愛華は自分に拍手されているのかと勘違いしますが違いました。そして
「お2人を冤罪によって引き裂くわけにはいきませんからね。この私が救ってみせましょう」
と推理を始めます。
本当の3人殺人の真相
尼子の撲殺を計画していた水口は、1階にあるオブジェの金属の棒を取りに行き部屋に戻ります。しかし隠れていた高宮に刺されおでこを1回打ちつけて倒れます。その凶器のナイフには尼子の指紋がついています。
部屋に戻った高宮は尼子に絞殺されます。この時に尼子のメガネが灰皿に落ちて割れます。尼子は用意していた水口のボタンを高宮に握らせます。尼子は部屋に戻り灰皿を高宮の部屋のものと交換します(交換した灰皿の下に貴族探偵の名刺があった)。
そのころ、最初に刺された水口が意識を取り戻します。尼子を左手で殴り殺して高宮のせいにすれば(高宮は左利き)全て高宮のせいになり、自分が桜川のムコになれると考えます。残す力をふりしぼり、左手で尼子を殴り殺します。自室に戻り、弥生に電話している途中で息絶え、倒れておでこを再度打ちつけます。
3人はお互いにお互いを殺そうと画策していましたが、3人ともツメが甘く、また考えの浅い人間たちで描いたシナリオに穴がありました。
密室になったのは、愛華の推理どおりでした。弥生の犯行だと勘違いした友也が別棟に行き、密室を作ったのです。犯人を友也と勘違いした弥生は、かつて自分を救ってくれた使用人に今度は自分が恩返しする番だと考えたからでした。だから愛華のすっとんきょうな推理に便乗しようとしたのです。
胸が熱くなる身分違いの恋!
今まで見ていた鷹亮が友也に叱責します。
「友也、お前は使用人失格だ。
孫に個人的感情を持っている人間を使用人として置いておくわけにはいかない。
いつも弥生の心配ばかり。
弥生のためだけに生きてきたもんだ、話にならん。
これからは桜川のために生きろ。
守りたいものを守る、そのためにどんなことでもするのが桜川の男だ。
お前は弥生を背負って帰ってきた時も、今日も、桜川の男だった。
わしの事業の手伝いをしてみろ、本物かどうか見極めてやる。」
土下座して聞いていた友也は「旦那様!」と言い、弥生は泣いています。立ち上がる友也の胸元から懐中時計が滑り落ち、そこからはあの日、弥生を助けたときに弥生が持っていた花びらのラミネートが出てきました。弥生は泣いて喜びます。
従姉妹の皐月も嬉しそうにし、貴族探偵も拍手をします。なんて美しい話なんでしょう。
貴族探偵と鷹亮、本当の顔
鼻形と話していた愛華は、ふと最初に毒を盛られて倒れた金山について考えます。誰が毒を盛った? 愛華と鼻形は金山が運ばれた病院へ行きますが金山の姿はありませんでした。鼻形の警察の権力でカルテを見たいと申し出ますが、金山のデータが何もありませんでした。
金山は病院には存在していなかったことになっています。愛華は病院名を見ます。医療法人白桜会…鷹亮の病院ですが愛華は1年前のことを思い出します。ですが完全に思い出せません。
その頃…、鷹亮は貴族探偵と一緒にお酒を飲んでいました。貴族探偵はいつもの明るい表情ではありません。
貴「金山某もなかなか優秀だった」
鷹「なんのことでしょう?」
貴「3匹の子豚という寓話。わらの家と木の家に住んでいた子豚はレンガの家に逃げ込んで、オオカミに食べられずに助かる、というなんともぬるいお話。実はもっと面白い別の結末もあるのですね」
鷹「別の結末?」
貴「レンガの家に逃げ込んだ3匹の子豚たちはオオカミの恐怖に耐えきれなくなり、自分だけは助かろうと浅はかにも共食いをしてしまうのです」
鷹「そんな恐ろしい結末があるのですか」
貴「なにをおっしゃいます。伯爵が作ったお話じゃありませんか」
鷹「私が?」
貴「桜川伯爵だったのですね、オオカミは…。金山が毒を飲んだのも怪しげなメッセージを書いたのも演技。桜川家にとって、かつて世話になったムコ候補たちの一族はのどに刺さった小骨のような邪魔な存在。だから彼らを疑心暗鬼にして追い詰めた。浅はかな彼らは自滅するだろうと考えた。そしておろかな子豚たちはまんまとオオカミの罠にはまった。私を呼んだのも女探偵さんを呼んだのも全て計算だったのですか?」
鷹「そこまで人を操ることはできませんよ」
貴「おそろしいお人ですね」
鷹「あなたほどではありません」
1年前に一体なにが…貴族探偵と切子さんの関係は…
事務所に帰ってきた愛華は切子(井川遥)が話しかけても一生懸命なにかを探しています。書類を探す愛華はある封筒で手が止まります。
“医療法人白桜会 武蔵病院”
中に入っていたのは切子の死亡届でした。切子は見ないように言いますが愛華はじっくり書類を見ます。
一方そのころ、鷹亮は貴族探偵に凄みをきかせます。
「まだまだ荒削りですがいつかは師匠を追い越し、あなたをおびやかす存在になるかもしれませんね。そう遠くないうちに気づかれるのではないですか?」
“あなたが喜多見切子を殺したという事実に”
死亡届を見ている愛華は「師匠、1年前のあれって本当に事故だったんですか?」とつぶやきます。封筒に書類をもどして封を見ると…封をしているロウソクの印が貴族探偵のものでした。切子と貴族探偵の関係とは…
美しい話かと思いきや!
もし貴族探偵の読みどおりの筋書きが描かれていたとしたら…怖いですね。手を汚すことなく鷹亮は望み通りの展開に持って行ったということか…。ですが、ない話ではない雰囲気がまたより一層怖いです。
そして貴族探偵は初めて推理のようなことをしましたね。ちょっとクールでアンニュイな貴族探偵はかっこよかったです。
貴族探偵と切子の関係も気になるところですね!
